迷宮 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2002年5月17日発売)
2.63
  • (11)
  • (58)
  • (174)
  • (163)
  • (40)
本棚登録 : 1013
感想 : 180
2

記憶を失くした男に、治療と称してとある猟奇事件の
資料が渡される。
彼は一体何者なのか、真実はどこにあるのか。

……と書くと聞こえは良いが、面白くない作品だった。

記憶喪失の男は何者か?
猟奇事件の犯人とは?
そもそもこの治療はなんなのか?
目の前の治療師は医者ではないのか?
そしてこの結末は?

そういう事を全て悪い意味で裏切っていくスタイルは
逆に清々しい。
道徳の時間に読んだ5分の文章より感想が無い。

深淵を覗く時、深淵もまたお前を覗いているのだ的な事を
言いたかったんじゃないのかなと思うけど、
特にトリックらしいものも無い。

久しぶりにオススメ出来ない本でした。
最後に、言わせて欲しいんだけど言いたいことが
あるならミステリじゃなくてエッセイでお願いします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 一度で十分
感想投稿日 : 2016年8月28日
読了日 : 2016年8月28日
本棚登録日 : 2016年8月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする