『黒蜥蜴』 黒トカゲ と読む。物語に登場する女盗賊のことである。
80年以上も前に書かれた物語である。
とうぜんケータイ電話なんぞは出てこない。
もしこの物語の時代にケータイがあるとややこしくてしかたないなぁ。
ほとんどの事が秘密でなくなってしまい、できなかったことも平気でできる。
どうもあたしは古典的な推理小説を読むとそのようなことを考えてしまうことが多いようだ。
きっかけはやはりケータイでしょうね。
こりゃ、その昔わたしが純真な少年だったころにあこがれた超能力「テレパシー」とほぼ同じことを誰もが出来てしまうのだから。
ああ、ケータイの発明は人間の生活を根本から変えてしまったよなあ。
最近の小説はかならづケータイが出てきて、なにか事件が起きても、まづその被害者のケータイがどうだったかが話題になる。 場合によっては犯人への重要な手ががりにもなる。そうして警察の捜査もケータイという手段がおおきな前提条件としてはめこまれてしまう。結果主人公があまり移動をしなくなったりする。
わたしの好きなシーナ兄ぃがあんましケータイを使わないのはそういうところに理由があるのかもしれないなぁ。
というわけでエドガーアランポウの名作『黒蜥蜴』は、ケータイ電話への哀愁で感想が出来上がったのだ。 すまんこってすだ。 すごすご。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年11月21日
- 読了日 : 2011年11月20日
- 本棚登録日 : 2011年11月19日
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