悪ガキオヤジが川に行く!: サラリーマン転覆隊 (BE-PAL BOOKS)

著者 :
  • 小学館 (2004年3月1日発売)
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感想 : 2
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 マンネリ気味の『サラリーマン転覆隊』第7弾でございまするぅ(だと思う、正確には判らぬ忘れた、スマヌ) まづ、隊員たちの昇格話がでてくる。彼らの大半がサラリーマンとして働く会社は、もちろん例の有名広告宣伝代理店会社。まあつまりいわゆる「電通」ですな。たぶん。99.999%(しかし代理店ってなにすんだ。実際にCM作ってるのは制作会社だろ。そこにたかるハエのようなものか。それにしてはづいぶんとエバッテいる蝿なのだ!) 隊長本田亮が局次長になったの、デストロイヤー石川とチャーミー坂井が部長になったの、アンパンマン渡鍋がCM製作会社の取締役になったの、しまいにはあの江戸テツの後藤部長までもが局次長になっちまって、ああよかったよかった。よくねえよ。 他の奴らはともかく、後藤語録まである江戸テツだけはやめといた方がよかった、とわしゃ思うぞ。 あっ、そうだった後藤語録って、じつは本田亮がホントウの犯人ではないか、と密かにわしゃ思っとる。でもこの物語の隊長がそんなおバカぢゃ話がかすんでしまうので、江戸テツに昼飯おごって頼みこんで、そういうことになっているのだと思う。だって本田亮って、正確な日本語は絶対わかってない!と思うのだ。 しかしなんのことはない、これらはハッキリ言ってぜーんぶ自慢話である。まあサラリーマンだから出世していくのは男の花道だから、誰かに自慢したいのはあたりまえだけどね。でも全国の読者に向かってこうまでしつこく自慢しなくてもいいでしょ。 「ダメ出し」のお話なのだ。 この本は小学館からの発行である。すかさづダメ出しをやってみた。無いないナイ。無いどころかかなり洗練された文章や表現が目立つ。それまでの本田亮とは思えない、つーか本田亮では出てくる筈のない語彙が目立つ。こりゃそうとう小学館の編集担当によってチェックが入り直された様子ですなぁ〜。 これがフレーベル館からの発行だと、それはそれはもう面白い様にダメがある。フレーベルの編集者は一切のチェックと校正を行っていないことは明白。そしてこちらのダメ有りの方が読んでる方は面白い。意図的では? と思ってしまうぐらいダメがある(どこがどうダメなのか知りたい人は、フレーベル館から出てる「サラリーマン転覆隊本」を読む。もしくは たなぞうで感想を見て欲しい) まあ、そんなわけで(どんなわけだ)本流のカヌーの方はハッキリ言ってもうマンネリ。これ以上の「無理やり転覆隊」は読者のひんしゅくをかうことになるだろう。このあたりが引き際だな。 この本は2004年の刊行だけど、もうそのころは雑誌ビ−パルへの連載も終了してるんだろうし。 ではこれにて「サラリーマン転覆隊」は一巻の終わりでございます。さようならぁ〜。【感想後記】 ぬぁんと、続編『ママチャリお遍路1200km』という本が出ているのだ。とうとうカヌーは完全にあきらめて、自転車それも奇をてらったママチャリで、つぎのウケを狙っておるようだ。 しょうがねえなあ。読もうか、読みたい、読ムゾ、そういう事になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2009年2月8日
読了日 : 2009年2月8日
本棚登録日 : 2009年2月8日

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