著者の、世界を変えたいという熱意に溢れた内容だった。
ガザ地区に住む少年との会話。
「君の夢は?」
「爆弾開発者になって敵兵士をたくさん殺す事」
この会話が、著者を突き動かす原動力の一つとなっている。
私は世界の酷な状況を知らなすぎる。
「地雷が埋まっている」
とか
「少年が兵士として戦っている」
とか、情報としてインプットされてはいる。
だが情報に触れるだけでは、人生を変えるようなインパクトにはならない。
目で見て、音を聞いて、心から感じないと、
本当に重要な気付きとか、変化は得られないのか。
表面だけを知るだけでは本質を知ったことにはならないのだと気付く。
日本にいながらこのようなインパクトを共有できる方法はないものか。
もっと感受性を磨いて、情報から本質を感じられるようになりたいと思う。
「日本は民主主義国家じゃないか。お前が何かすれば政治が変わるチャンスがある」
というフレーズで一度手が止まった。
これを受けて、以下戯言。
日本は民主主義国家。
それはそうだ。
政治とカネやらなんやら、あれだけニュースで取り上げられ、
国民の支持率は落ちても、何も変わらない。
誰かが何かをしているが、政治が変わらないのか。
誰も何もしないから、政治が変わらないのか。
最近不人気らしいが、
オバマ大統領のようなリーダーシップの持ち主が日本総理大臣になったら
この国は変わることができるか。
あるいは胡錦濤なら?
誰がなったとしても変われない気がする。
無茶な仮定だが、問題は政治を主導するリーダーではないのではなく、
体制なのではないか。
- 感想投稿日 : 2010年8月18日
- 読了日 : 2010年8月18日
- 本棚登録日 : 2010年8月18日
みんなの感想をみる