いろんな江國香織がたっぷりつまった作品集です。
409ラドクリフ、放物線、ビートルズ訳詩集、九月の庭、があこちゃん、夜と妻と洗剤、物語の複雑、とろとろ、ラブミーテンダー、夢日記、ぬるい眠り、香りの記憶、夕闇の川のざくろ。
もともと409ラドクリフがすごく好きなので読めて嬉しかった。この人は海外生活の描写がとても上手だと感心してしまう。あの孤独と開放感。
夕闇のざくろとかがあこちゃん、九月の庭とかのファンタジーのような絵本のようなお話は苦手なのでとばしとばし読みます。
初めて読んだものの中で特にお気に入りなのが父江國滋の「香織の記録」。愛情深いし、さすがの文章力。ただの幼少期の記録なのに引き込まれてしまった。
江國香織の作品集の中では特に幅のあるものなので、彼女の作品全般が好きな人や、読んだことがなくて試してみたい人にはおすすめ。私は買ってよかったです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年2月3日
- 読了日 : 2013年2月3日
- 本棚登録日 : 2013年1月17日
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