柔らかな頬 上 (文春文庫 き 19-6)

著者 :
  • 文藝春秋 (2004年12月7日発売)
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直木賞受賞作品♪

主人公のカスミが、家族ぐるみで友人である石山の北海道の別荘に招かれる。実は、石山とは不倫関係。家族の目を盗んで逢引きした翌朝、娘の有香が失踪。罪悪感に苦しみ、石山と別れ、一人で娘を探し続ける…。

上巻では、故郷を捨てたカスミが、子供を失って4年後、元刑事の内海と訪れた北海道で、元不倫相手の石山と再会するまでが描かれている。

いずれは妻と離婚してカスミと一緒になりたい石山。反して、いつも心にポッカリと空いた穴を埋められず、塞ぐ何かを探し続けているカスミ。
そんな二人の温度差が、別れた後の人生に表れている。
倒産し離婚、現在は20歳以上年下の風俗嬢のヒモになり、借金取りから逃げ回る石山。
しかし、カスミは表面上何も変わらない。

この違いは何か。
男と女の謎が、本を読み終える頃には解るのだろうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年3月14日
読了日 : 2013年3月14日
本棚登録日 : 2013年3月14日

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