僕とおじいちゃんと魔法の塔(3) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2010年9月25日発売)
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龍神、信久、エスペロスの高校生活が始まった。
進学校である条西高校はピリピリしたムードが漂う。
エスペロスは美少女で、テストも満点キャラで行く。
今まで好成績を納めてきた者の嫉妬を買い、嫉妬から脱却できず人間の質を落としてしまった者、嫉妬から脱却した者が描かれる。
また、2年の天才、子供の頃から美形で天才であるが故に虚無感に囚われ続ける雅弥と出会い、仲間になって行く。
武道に長けている雅弥の父に足の不自由な信久は自分や仲間を守る為の体作りを始める。
魔法で足を治せるエスペロスは魔法に頼らない人間を不思議に思うが、エスペロスを暴力から守ろうとした信久を見て、人間の心の強さと美しさに触れる。
エスペロスがお礼に杖に仕掛けをするシーンは人間と大魔女の心が近くなった様でうるッと来てしまった。
魔法の塔を取り巻くメンバーがこれからどうなって行くのかまだまだ目が離せない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月13日
読了日 : 2023年11月11日
本棚登録日 : 2023年11月11日

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