1984年と比較すると、暗闇の中迫りくる恐怖というよりかは、あっけらかんとした明るい世界の中に、ドラッグを使用したかのような混沌とした波が押し寄せるような印象を抱いた。同じディストピア世界を描いたものでも、描き方や設定によってかなり印象が変わるのだなと思った。
出生前から徹底的に階級社会を叩き込まれた人類。普通に考えれば恐ろしい光景であるが、誰もが自分の身分に満足し(させられ)、不満なく人生を送っている。それの何が悪いのだろうか?と少しでも考えてしまった自分が怖い。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年7月1日
- 読了日 : 2020年7月1日
- 本棚登録日 : 2020年7月1日
みんなの感想をみる