さんすくみ (10 完結) (フラワーコミックスアルファ)

著者 :
  • 小学館 (2015年6月10日発売)
4.18
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本棚登録 : 377
感想 : 25
5

最高の最終巻。
でも終わってほしくない。

ネタバレあります

初見で読んだ感想は、泣いて笑って、さんすくみのいいところが全部詰まってる。
恋愛の話が主だったけれど、それは彼らの人生の流れがそうだったからにすぎない。
いままで三人でふざけてきた夏休みも楽しく、いつまでも続いて欲しかったけれど、やっぱり夏休みはおわってしまう。新しい人生が始まるから。

工くんの「一番大事なことってなに?」が孝仁に言ってるけれどまさに自分に刺さってしまった。痛い。孝仁くんはやっぱり進んでいくのが早い。
孝仁くんが恭太郎くんに別れをいうシーンでは2人の辛そうな表情に泣いてしまった。

恭太郎くんは神葬祭で歩みを進めたけれど、2人よりも一歩遅れて、というのが彼らしいと思った。涙を流す恭太郎くんの心情とあいまって泣いてしまった。あと、真弓さんとのペアかわいい…。

工くんの信念を貫くところがいままでの話を読んでいて納得できるドイツへの旅立ちだった。飄々とした彼だから物語自体を大きく動かせた。弟のインコ研究には笑ったけど。


全体的な感想を述べると、家族がきちんと描かれている漫画は素晴らしいということ。
生活や付き合いが見えるということは、人が見えるということだと思う。そんな人がよく見える漫画は理解して共感して納得できて楽しめる。

最高の漫画でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2015年6月29日
読了日 : 2015年6月25日
本棚登録日 : 2015年6月25日

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