流刑地でも人を想う寧温の行動は、自らを窮地に立たせてしまう。そんな乱高下を繰り返すこの物語に、真美那に出された千寿糕を食べる寧温の気分だ。真鶴として王宮に入ったのに、歴史の渦は寧温を表に引っ張り出し、少々無理があるんじゃ? という強引な展開になってきた。実際の歴史上の出来事と、フィクションを組合わせて読者を引き込むのは、筆者の筆の妙だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(邦国)
- 感想投稿日 : 2017年9月6日
- 読了日 : 2012年1月22日
- 本棚登録日 : 2017年9月6日
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