カヌーで来た男 (新潮文庫 の 7-6)

  • 新潮社 (1994年5月1日発売)
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本棚登録 : 79
感想 : 3
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作家・片岡氏が聞き手、カヌーイスト・野田氏が語り手という役割分担で話が進む。所々に挿入される佐藤氏の写真はすべてカラーという豪華さ。雑誌『旅』でのカヌー記事の成功が野田氏をカヌー紀行作家にしたことも知ることができた。中盤からは聞き手だった片岡氏の主張が多くなった。明治になって西欧の技術だけを導入した治水は、川から人々を遠ざけ、単なる排水路にしてしまったことは、生活する中で、家から雑排水を流すことを何とも思わなくなることにつながるなんて、正直なところ意識していなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アウトドア
感想投稿日 : 2022年1月4日
読了日 : 2022年1月4日
本棚登録日 : 2022年1月4日

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