直木賞創設の元となった、40代での若さで逝った著者の作品を読みたかった。自身を「髷物作家」と称し、著者の視点で剣豪を分析した本書。日本人は何でも「道」にしてしまうものと思っていたが、本来殺人技として起こった剣法を極めた達人=剣豪が、生と死の狭間で禅に共通する人間形成に到達したのだと感じられた。著者は言及していないが、柔道、弓道は言うに及ばず、茶道、華道などと文武に「道」という精神が広まった嚆矢ではなかったか? とは穿ち過ぎかな~(^^;
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2020年12月29日
- 読了日 : 2020年12月29日
- 本棚登録日 : 2020年12月29日
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