8月最後の読了は熱かった! 徳川ご家紋の家柄なのに、時の将軍や側用人に目を付けられ、転封を余儀なくされた大名家の苦難を、ユーモラスに描く。国元の片桐が、引っ越し奉行を引き受けようが辞退しようが死を免れないと腹をくくった時から動き出す出世と恋愛が読者を惹き付ける。時代考証的にはやや無理のある台詞回しや登場人物の振舞いも、エンタメ時代小説ならありかな、と思う。『超高速参勤交代』もそうだが、史実を下敷きにしたフィクションが巧い!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2019年9月7日
- 読了日 : 2019年8月31日
- 本棚登録日 : 2019年9月7日
みんなの感想をみる