プレイボール2 8 (ジャンプコミックス)

  • 集英社 (2020年3月19日発売)
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感想 : 4
5

谷口タカオという中学生を主人公とする「キャプテン」という、野球漫画があった。墨谷二中の野球部のキャプテンである谷口の成長物語、大好きな漫画だった。
谷口の中学卒業に合わせて、物語は2つに分かれる。
「キャプテン」は、墨谷二中の歴代キャプテンの物語として続いていく。谷口の後は、丸井、イガラシ、近藤とキャプテンが続いていく。
もう1つが、墨谷高校に入学し、野球を続ける谷口の物語である「プレイボール」。
これらは、ちばあきおという漫画家の作品であった。ちばあきおは、残念ながら若くして亡くなってしまい、「キャプテン」も「プレイボール」も、やや中途半端なままで終わってしまう。
本書「プレイボール2」は、コージィ城倉というオリジナルとは別の漫画家が書いた「プレイボール」の続編だ。
2017年に連載開始され、単行本も8巻まで発売されている。最初の頃は違和感を感じていたコージィ城倉の絵も、8巻までくると、ちばあきおのタッチになってきている。

オリジナルの「プレイボール」は、週刊少年ジャンプという雑誌に連載されていた。調べてみると、それは1973年から1978年までの約5年間。谷口は、墨谷高校の野球部キャプテンとなり、最後の夏の東京都予選に臨む前に連載は終わっている。
「プレイボール2」は、従って最後の夏の予選に挑む墨谷高校野球部と、キャプテン谷口の物語である。
この単行本の8巻では、東京都予選の準々決勝が始まったばかり。墨谷高校野球部は、甲子園出場を果たし、甲子園でも活躍すると思う、というか、それを期待している。もし、本当にそうなったら、この漫画は、まだまだ楽しめることになる。
谷口君が活躍していた1970年代の半ばは、まだ無名の公立高校が、甲子園で活躍することがあり得た時代だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年3月22日
読了日 : 2020年3月22日
本棚登録日 : 2020年3月22日

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