落合は、2004年から2011年までの8年間、中日ドラゴンズの監督を務め、セリーグ優勝を4回に加えて、2007年にはリーグ2位であったがCSから勝ち上がり、日本一の座を得ている。その他の3年間も、2位が2回、3位が1回という、監督としては文句のつけようのない成績を上げている。
本書は2011年、落合が中日の監督を退任した年に発行されている。監督を務めた8年間について、どのような考えで指揮を執っていたのかを、自ら語る形で書かれたものである。オーソドックス、勝負に厳しい、采配自体は奇をてらったところがなく、むしろ、勝負が始まるまでの準備に多くの時間と配慮を割いている。そのような印象を持った。
私はカープファンであり、今年は久しぶりにペナントレースを楽しむことが出来た。ドラゴンズの野球に注目しているわけではないが、今年のドラゴンズは、立浪監督のもと、成績が振るわなかったばかりではなく、将来に向けて楽しみな要素があったのかどうか。当たっているかどうかは分からないが、監督によって、チームは大きく変わるのではないか、と思わせるような本だった。
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- 感想投稿日 : 2023年10月26日
- 読了日 : 2023年10月26日
- 本棚登録日 : 2023年10月24日
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