戦前から高度成長期にかけて活躍した写真家である木村伊兵衛が撮影した、東京都内を中心とした街とそこにいる人々を撮影した数多くの写真を、年代順に並べ直し、それぞれの年代区分ごとに、その年代の特徴を語った解説文を加えたもの。
年代区分は以下の通りとなっている。
1.庶民の暮らし(戦前・戦中)
2.復興の槌音(昭和20-24年)
3.変貌する街(昭和25-30年)
4.戦後が終わって(昭和31-39年)
5.ゆたかな昭和)昭和40年以降)
東京の銀座や有楽町や渋谷や浅草の年代ごとの写真が収められており、それは、東京の繁華街の一種の定点観測のようなものでもある。戦争で焼け落ちた東京の市街地が、年を経るに従って復興し変貌していく様子が本当によく分かる。
これは、雄弁な東京という年の昭和史だと思う。
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- 感想投稿日 : 2024年4月20日
- 読了日 : 2024年4月20日
- 本棚登録日 : 2024年4月14日
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