読書の技法

著者 :
  • 東洋経済新報社 (2012年7月27日発売)
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本棚登録 : 5090
感想 : 613
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立花隆が自身の読書について語った本を読んだことがあり、その勉強量に驚いたことがあるが、この佐藤優の本にも驚いた。月平均300冊、多い月には500冊以上を読む。その佐藤優が、自身の勉強法について語ったのが本書である。
すごくロジカルで、かつ、基本に忠実だな、というのが第一印象。
ある分野の本を理解しようとすれば、その分野についての基礎的な知識・素養を身に付けている必要がある。逆に、ある分野についての深い専門知識を身に付けていれば、その分野の本を読む時間は短縮できるし、更には自分にとって新しい知見でなければ、その部分は飛ばし読み、あるいは、読む必要はない。
そういった基礎知識の分野として、佐藤優が本書中で薦めているのが、高校レベルの勉強をもう一度、きちんとすることである。世界史・日本史・数学・国語など。このような広い分野の基本的な知識や考え方を身に付けていれば、本を読むスピードは速くなるだろうと思った。
もう一つ驚いたのは、佐藤優の仕事量・勉強量だ。一日のほとんどの時間を執筆または勉強にあてている。こんなことは不可能であるが、参考になる部分の多かった本だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月26日
読了日 : 2022年6月26日
本棚登録日 : 2022年6月26日

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