のっけから狂気パウダーが文面から立ちこめ、その芳香に酔いしれる。もうそれだけで十分だったが感想を。ロンドンの高級住宅10戸にて大人全員死亡、子供全員失踪。事件は憶測ばかりで解決に向かわないので、精神科医が派遣される。主役この人。部長刑事と共に現場を廻る。ほとんどが二人の会話。この刑事のにくにくしさがいい。酒場で酒飲んでから帰宅するタイプ。日本人なら焼酎派。物語はこの精神科医の立てた仮説にて終わるが、それが真相なのでしょうか。この作品はナイフで刺して無言で去っていくかのように、素晴らしく簡潔にまとめてある。
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- 感想投稿日 : 2019年2月3日
- 読了日 : 2018年7月5日
- 本棚登録日 : 2018年7月5日
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