本当は怖いソーシャルメディア (小学館101新書 127)

著者 :
  • 小学館 (2012年2月28日発売)
3.16
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本棚登録 : 140
感想 : 26
4

タイトルは微妙だけど刺激のある面白い本だった。
FacebookにTwitter、グーグルプラスなどなど。
自分はやらないし(今のところ)進んでやろうとも思っていない
ネットのコミュニケーションツールが
物凄い勢いで広がってるけど、
どんだけ情報が漏れているのか、自分で漏らしているのか、
自覚しないで使っているのは本当に怖い。
パーソナルな家電製品を用いてパーソナルな状況で使っているからといって
情報がパーソナルな場所に留まっているわけではない。
毎日のくだらないどうでもいいつぶやきや検索は
全てどこかで記録され、使われる機会をうかがっている。
プラットフォームを提供している側の思惑一つで
勝手に繋がられ勝手に連れて来られてしまう見知らぬ人。
ネットのおかげで便利になったし友人も増えた。
ネットがなければ経験できなかった楽しいこともたくさんあった。
技術の進歩は止まらない。
でもこれ以上、どこまで必要なのか分からない。
日々増えていく大量のゴミデータに埋もれて
自分の行動半径の先にある、
もっと素敵で面白くて素晴らしいものにまで辿りつけない。
タダで手に入る情報、家に居ながらにして手に入る情報、
脊髄反射で反応できるようなやさしい情報。
最新のものも過去のものも、すべて同じように受け取れる。
そんな中で、ジミに取材や準備をして、時間とお金をかけて、
新しくモノを作っていくことを
これから先ヒトはどれだけ継続して行けるのかと思う。

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カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年10月11日
本棚登録日 : 2013年10月11日

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