少し前に読んだ『鬱屈精神科医、お祓いを試みる』の前の本。
ここで実家のリノベーションの話も出てきている。
精神科医という職業の人間が占い師に会う。
そこに至るまでの思考の道筋が、事細かに書かれる。
自分の気持ちをつぶさに観察する客観的な視線と、
反論やツッコミや皮肉な見方を先回りして、
しかも誰よりも深く広く的確に想像できる冷静さ。
自分の悩みにいちいち突っ込まずにいられないもう一人の自分。
それを文章で読ませる面白さ。
本が売れるかどうかという不安は、
私が読んだ本がすでに4刷目であることで杞憂になったのではないか。
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- 感想投稿日 : 2019年4月24日
- 本棚登録日 : 2019年4月24日
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