グリュフォンの卵 (ハヤカワ文庫 SF ス 11-2)

  • 早川書房 (2006年4月1日発売)
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本棚登録 : 98
感想 : 7

 実にSF短編集らしいSF短編集。こてんこてんしたものとは違う不思議な雰囲気はあるんだけど、SFを読んだなって気がする。

 時間を縫ってぽつんぽつんと拾い読みをしたのは、この本に対して不公平だった。特殊な世界での出来事を、すごく当たり前の出来事のように(つまりその世界にいる人の視点で)書いているので、結果的にその世界の約束事に気づきなじむのに時間がたってしまった。読み終わってしばらくしてから、「なるほど」とか思ったりして、ちょっともったいなかった。

 これから読む人には、じっくり読める環境を整えてからこの作品の世界に浸り混むことをおすすめする。かなり、「メクルメク」はず。
2006/8/26

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外の小説
感想投稿日 : 2010年8月28日
読了日 : 2006年8月26日
本棚登録日 : 2006年8月26日

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