アメリカの相対的国力が衰退する現代を絶対的な覇権国が存在しない不安定な移行期と位置づけ、移行過程で起こりうる「何も決められない世界機関」等の様々なケースを列挙。次の時代は絶対的な国力を持った覇権国家は出ない。経済合理性に依拠した「フラット化する世界」とは正反対の国家統治・国際政治に依拠した「ブロック化・保護主義化する世界」。移行は火力ではなく経済戦争で起こるという文脈でTPPやFTAを考えると現代政治を理解しやすい。本自体は「フラット化する世界」と同様にタイトルが中身をほとんど物語るタイプ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治・安全保障
- 感想投稿日 : 2012年11月29日
- 読了日 : 2012年11月29日
- 本棚登録日 : 2012年11月29日
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