稲荷書店きつね堂 (ハルキ文庫 あ 26-9)

著者 :
  • 角川春樹事務所 (2019年9月14日発売)
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本棚登録 : 368
感想 : 19
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稲荷の祠を敷地内で祀る小さな書店。祠の前には一対の白狐像がいるのだが、その阿吽の白狐の一匹であるヨモギが、ある事情で店主のお爺さんのために、本屋の経営を、ご利益と縁を使いながら学び、建て直していく話。
何よりヨモギ可愛いし良い子ですね。神様の使いだけど、三谷さんも満更でもない感じで撫でちゃうし、狸もツンデレ感出てきちゃうし。
人と本、というよりは人と人(その他常世に縁のある者)同士の縁がいかに大事かを感じさせる話だっま。
少し不穏な感じを巻末で残しつつ、書店の建て直しの愉しい未来を想像できる終わり方は、さすが続編ものを多く書いている蒼月さんである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年8月12日
読了日 : 2020年8月12日
本棚登録日 : 2019年9月17日

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