からすのパンやさん (かこさとし おはなしのほん)

著者 :
  • 偕成社 (1973年9月1日発売)
4.12
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本棚登録 : 7421
感想 : 578

4月12日はパンの日ということで、なつかしい大好きな作品をあらためて読み返す。
これも幼稚園のころからうちにあって、そらんじるほど何度も読んだ作品。パン屋の夫婦が四つ子の世話に時間も気も取られてお店の売上が落ち込んでしまったけれど、家族で知恵を出し合ってお客さんの声もよく聞いて店を繁盛させるという展開で、勤勉とか創意工夫とかいろんな道徳項目がもりこまれたお話なのに、教訓くささが感じられないのがすごい。なんといってもみひらきいっぱいにいろんなかたちのパンがずらりと並んだページのインパクトが強いけれど、実は個性と表情豊かなカラスたちと調子のよい語りもポイントで、おおさわぎになって消防から救急、武装警官の一連隊までかけつけてしまう場面の歌なんかが今も忘れられない。「レストラン・ヌレバのおかみさん」なんていうのも、幼心になにも知らずに聞いてて、いつその意味に気が付いたのだろう?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 絵本・児童書
感想投稿日 : 2024年4月12日
読了日 : 2024年4月12日
本棚登録日 : 2024年4月12日

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