1970-72年に雑誌掲載され、のちに出版されたものの復刊、ほりだしもの。女優としての仕事はほとんど知らないが、文筆家としての高峰秀子はやっぱり一目も二目もおける人で、この本は対談と随筆(回想)がふしぎにとけあった文章。
東海林太郎や趙丹(中国の俳優)とのエピソードには人間と人生の深みを感じる。対談は、有吉佐和子、東山魁夷、松下幸之助、円地文子、森繁久彌、團伊玖磨、木村伊兵衛、市川崑、梅原龍三郎・・・どんなスゴイ人とでも臆せず率直に向き合える。そして、その人の魅力を余さず伝えて読み応えじゅうぶん。掉尾を飾る夫・松山善三との文章対談は傑作。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文庫
- 感想投稿日 : 2011年10月14日
- 読了日 : 2011年10月13日
- 本棚登録日 : 2011年10月7日
みんなの感想をみる