和食=料亭で出されるような料理、それともおふくろの味?明治の開国後の日本の食卓史をふりかえって、肉や乳製品、カレー、ラーメン、コロッケや餃子などいまや定番料理となっているものがどのように受け入れられてきたかわかる。
江戸時代の長屋は火事対策で満足な調理環境がなく屋台で買ってくるのが当たり前だったとか、システムキッチン以前は揚げ物は家庭ではできなかった、とか、高度成長期の専業主婦が日替わり献立をよりどころにした理由、さらには外食産業の移り変わり、給食や家庭科の教科書までとりあげ、料理だけでなく、生活環境や社会の変化まで見渡していておもしろい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新書
- 感想投稿日 : 2015年5月14日
- 読了日 : 2015年5月14日
- 本棚登録日 : 2015年5月9日
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