遥か未来、銀河系を離れ広い外宇宙で暮らす人類は、機械文明とは異なる文明世界を築き、皇帝と領家のバランスの中で暮らしていた。惑星カルダンの統治者、領家のひとつであるアトレイデス家は、砂の惑星アラキスへの領地換えを皇帝より命じられるが、そこには罠が待ち受けていた。
映画を見たので、続きが気になって原作に手を出すパターン。
すごく長いって聞いていたのに結構あっという間に読み終わってしまい、あれっと思って,解説を読んで気が付いた。これって,まだまだシリーズが続くのですね・・・?「デューンシリーズ」ってそういう意味ね・・・?
まあそれにしても,「砂の惑星」だけでも,もっともっと広げられそうなところが多数。キャラクタがいっぱいいるので,栗本薫だったらここまででも30巻くらできそう。
特にフェイドとかフェンリング伯爵とか,出てくるのが後半ではもったいなくないですか。もっと暗躍したりポールを苦しめたりで活躍してほしかった。ハワトの「レディ・ジェシカ許すまじ」も,先にガーニーが行動に出てしまったので,ハワト編はどうなるのかなと思ったらどうもなんなくてちょっと悲しかった・・・。ハワトがどうやってハルコンネン男爵家で暗躍していたのかもっと見たかったです・・・。
ストーリーはそんなに難しくなく,用語もそこまで難解ではない。スターウォーズに影響を与えているときいていたけど,まさかの「宿敵が実は血縁」設定まで同じだとは。
フレメンがワームを操る様子には,ナウシカやん!てなったし。ワームの生態と星の生態系の関係なんかも似ているというか,ナウシカが影響を受けているのでしょうが。デューンの場合,もっとも生態系SFっぽかったのは付録だけど。
読み始めるまでは,3冊か長いなー,と思っていたけど,読み始めたらあっという間でした。映画の後編も楽しみだなー。
- 感想投稿日 : 2022年1月26日
- 読了日 : 2022年1月26日
- 本棚登録日 : 2022年1月26日
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