多重人格と、人の心の仕組み、そして憑依。
人間の心は不思議に満ちていますね。
以前、河合隼雄と村上春樹の対談本で「人は物語を紡ぐことができて、初めて生きていける」ということを知りとても興味深く思っていました。
この本では、それを小説という形で、わかりやすく知ることができます。多かれ少なかれ、人は誰でも多重人格。
私も自分に置き換えながら読みましたが、主人公の医師自身がまた、自分を分析する過程も描かれているところが、この小説をさらに深めている気がします。
また、阿修羅像のこともよくわかって面白かったです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
不思議系
- 感想投稿日 : 2014年10月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年10月29日
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