アルバート家の令嬢は没落をご所望です (2) (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川書店 (2015年7月31日発売)
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感想 : 9
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【ネタばれ感想注意】

主人を敬う気配が全く見えない従者を巻き込んで実家の没落を目指していたお嬢様が見事に失敗して却って繁栄させてしまったシリーズの2冊目で、大団円の完結です。

「節度ぉ!」

メアリが隣国の大学に1年間の短期留学を決めた所から物語は始まります。
影のようにいつも付き従っていた従者アディとも今回は離れ離れになります。
しかし、この距離が逆に良かったのか、いつも傍にいて当たり前だったアディがいない事メアリは寂しさを覚えます。
留学先の大学で、メアリは再び乙女ゲームの世界の登場人物達に巻き込まれていきます。

1巻はラブ要素よりコメディ成分が強く、それはそれで面白かったのですが、2巻ではストーリーの半分がようやく主役カップルのラブ展開で埋まっているので、「アディ、良かった!遂にキター!」という感じで満足でした。
アディへの恋心を自覚したメアリが、両想いだと浮かれて今更な結婚報告と両想い宣言を屋敷中に伝え回る姿が恋する女の子をしていて可愛かったです!
しかし、貴族ではない従者のアディがどうやってアルバート家の入り婿としてメアリと結婚出来たのか、身分的な問題でやっぱり謎が残りました…。
その辺りはパトリックと王家が上手く画策してくれたのだと思いますが、出来れば詳しい裏事情を知りたかったです。
メアリの友人への招待状に関する父親とのやり取りは、2巻で1番笑ったかもしれません(笑)。

パトリックとアリシアのその後も気になりますので、WEBの方を覗いてみようと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2015年10月10日
読了日 : 2015年10月10日
本棚登録日 : 2015年8月1日

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