うさぎ姫の薬箱 誓いの神酒は毒か薬か (うさぎ姫の薬箱シリーズ) (コバルト文庫)

著者 :
  • 集英社 (2013年12月27日発売)
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本棚登録 : 38
感想 : 7
5

【ネタばれ感想注意】
シリーズ三冊目にして非常に残念ですが、完結となってしまいました。

一巻と二巻は色々な妖と人間の恋模様が描かれた短編集のような感じでしたが、最終巻では終始、咲良と火夏の恋だけに重点が置かれています。
途中、咲良が自分の出生を憂い、火夏と距離を取ろうと悩む所は涙が止まりませんでした。

遂に咲良の出生の秘密が明かされ、父親は龍神だと判明します!
…ええと、本編では特に咲良の鼻炎と出生の関係についての関連付けはされてませんでしたが、清浄なる気を好む龍神の血の関係で人間界の混濁した空気がアレルギーのような反応を引き起こす…と勝手に解釈しても良いでしょうか。(^_^;)
ラストでは晴れて婚約者同士になり、ツンだった火夏も咲良にだけデレるようになります(笑)。
終わり良ければ全て良しで、初めは咲良に妖の血が流れてる事を快く思ってなかった火夏の父親にとっても、再び忌部家に神の血が入る事は願ってもない事になったと思います。

ただ、一つ残念だったのが互いの気持ちを伝え合って両想いになるのが本当にラスト近くなので、欲を言えばもっと咲良に対してだけデレを発揮する、表紙のような火夏が見たかったです!
プラトニックのまま接吻の一つもしていないのでいちゃラブする咲良と火夏のお話、更に新や麻保良のお話が読みたいです。
続編もしくは短編集を希望します!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2013年12月31日
読了日 : 2013年12月31日
本棚登録日 : 2013年12月30日

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