聖獣様と泣きむし聖女 聖なる丘と封じられた悪魔 (一迅社文庫アイリス)

著者 :
  • 一迅社 (2016年6月18日発売)
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本棚登録 : 27
感想 : 3
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【ネタばれ&辛口感想注意】

聖獣の花嫁であり教会一の浄化能力を持ちながら極度の怖がりで泣きむしの16歳聖女ヒロインと、最強の聖獣と呼ばれる聖獣で悪魔狩りが趣味の嫁を溺愛する旦那様ヒーローとのファンタジーラブストーリーです。

ヒロインとヒーローの関係が、聖獣とその花嫁という設定に惹かれました。
実は、一迅社文庫アイリスは少女小説の文庫版の中で一番文字フォントが小さいので、発売前は電子書籍発売を待とうと思ったのですが、我慢出来ずに書籍版を購入しました。
出会った時のヒロインがまだ6歳だったという事もあるのでしょうが、ヒロインがヒーローに両手を差し出すと暗黙の了解で抱き上げてくれる…という光景は微笑ましくて萌えました。
この物語では聖獣というのは人間の使い魔ではなく、神に近い場所にいる聖なる存在のようで、人間達から傅かれる立場というのがちょっと珍しいなと思いました。

会話文が多いのでテンポ良く読めるのですが、キャラの口調にあまり特徴がない所為か、誰の台詞か良く分からない時もあり結構困りました。
そして、タイトルから勝手に予想していたライトファンタジー感はなく、シリアスなストーリーと地の文が意外と硬いというか説明が小難しい所為で集中力が続かず、読み進めるのに結構な時間が掛かってしまいました…。
あと、普段は怖がりで泣きむしのヒロインが悪魔狩りの説明をする時は聖女としてのスイッチが入るのかもしれませんが、そのギャップが良いとは思えず、キャラがブレているように感じて違和感を覚えました。
長々とした説明的台詞も何だかな~…と思ってしまいました。
あらすじではヒーローの事を「元」聖獣と紹介していますが、作品中には「元」を説明する文章や台詞は一切ありませんでした。
読んだ感じでは聖獣って闇落ちしない限りは死ぬまで現役のように思ったので、あらすじ紹介には首を傾げるばかりです。

そういえば、跡継ぎだという娘さんが駆け落ちしたままで解決してませんが、もしかして続刊があるのでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2016年6月22日
読了日 : 2016年6月22日
本棚登録日 : 2016年6月19日

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