大尊敬している清水潔さん集大成の本。
これまでの取材を振り返り、ジャーナリストとは、報道とは、を追求している。
これほどの成果をあげながら、どこの会社にも組織にも依存せず、一匹狼で公権力と戦ってきたのだから大変な思いも散々されたはず。
特に記者クラブとの軋轢は仕事にも支障をきたしただろうと思う。
共同通信、時事通信は元々電通と同じ組織だったのだから、日本のメディアは、ほぼ広告代理店に牛耳られているといっても過言ではない。
後半で紹介されている北海道図書館殺人事件の真相、北朝鮮拉致事件の共通点、三億円事件の顛末などは、どんなミステリー小説よりも面白かった。
やはりこの人は、取材だけでなく、作家としても超一流である。
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- 感想投稿日 : 2022年7月12日
- 読了日 : 2021年4月27日
- 本棚登録日 : 2021年4月25日
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