加藤さんのデビュー作にして「鬼のような指値」が誕生した本。
ハリウッドの華やかな世界から離れて、北海道に戻ってきてから、いかにして不動産を増やしていったかが書かれている。有名なマドンナ先生との逸話もこの本に出てくる。
加藤さんの投資スタイルは基本キャッシュ決済で融資は使わない。そのため小規模な物件が多い。
500-1000万の物件を利回り30以上で回すことを目標に買付を行っているらしい。
損益分岐点を低くすること、過剰なリスクを背負わないことが安定した経営を保つ。夜もぐっすり眠れる。
訳あり物件(旗竿地、再建築不可)でも、きちんと回せてキャッシュが出るなら購入の検討を。
何よりも高利回りを目指すことが加藤さんの正義らしい。
ネット情報だけに頼らず、新聞からも情報収集したのが加藤さんらしい。
土地値が安い物件は安く買えるお買い得。固定資産税も安くすむ。
土地値と固定資産税と家賃は必ずしも比例しない。
利回り30以上あると、6年でほぼ投資額の倍を回収できるから、仮にその時点で土地建物の価値がゼロになっていても泣くことはない。
実際にはゼロになることはほとんどない。
小樽や室蘭など、海の後ろが山岳地帯の街は平野部分が少ない。平野部に人が密集して家を建てるためその地区だけ人口密度が高くなる。
その中でもやや斜面に建つ物件は土地値が安いため激安高利回りになる確率が高い。
そして、人口密度が高いため、高い家賃が見込める。
リフォーム代の目安は家賃半年分以内。
内覧する人が、3-7人目位で決まるのが適正家賃。すぐに決まるのは安過ぎるということ。
中古物件の場合、水回りなどの各種業者はそのまま引き継ぐのがベスト。過去の履歴が残っているから。
「素人が玄人の意見を否定する。これが日本の現状」追撃王坂井先生の言葉。
入居者の直接管理が上手くいっているのは、加藤さんの人柄なんだろうなあと思う。
- 感想投稿日 : 2022年10月28日
- 読了日 : 2022年10月28日
- 本棚登録日 : 2022年10月28日
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