海外の事例を取り上げながら「シビックプライド」という概念を日本に紹介した前著から、今回は取り上げる事例の舞台を日本に移して、シビックプライドを醸成するための都市のコミュニケーションポイントの作り方を、より足元に視点を移して述べているように感じた。
事例が国内ということもあり、都市の状況、取り組みを動かしていった人々や周囲のコミュニティの反応などについては、より実感をもって感じられる本になっているように思う。
第4部のエッセイにおいて、都市という実空間の在り方とシビックプライドという情緒的な側面、それらをつなぐコミュニケーションの在り方について非常に分かりやすく整理をしてくれているので、願わくば前半の日本各地の取り組みの紹介でも、そのような観点からの分析をもう少し充実していただければ、より良かったと感じる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年11月14日
- 読了日 : 2015年11月14日
- 本棚登録日 : 2015年11月8日
みんなの感想をみる