平面(「プラン」)こそは原動力・基礎であり、リズムや立体に先立つものであると書かれている。都市におけるプランは変動し、今や新しい美学を欲している。その構想は同著者の『ユルバニスム』へと引き継がれる。プランは「内から外へ向かう」。その理由は「家屋も宮殿も生物に似た器官だから」。建築と生物組織のフラクタルに着目している点には共感できる。しかしもっと生物の成り立ちを追求する姿勢があってもよかった。もちろんガウディのような形状としてではなく、機能として。
人間における「軸」の設定も面白い。それは目的を持った行動指針。赤ちゃんも筋肉質の男も同様に、軸を描く、生きている、行動し歩き生活する。そこに秩序が立てられる。
面は集まって光を受ける。建築の内部から詩が発生しなくてはいけない。コルビュジエも詩を書いている。『直角の詩』だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
処分済み
- 感想投稿日 : 2019年9月8日
- 読了日 : 2019年9月8日
- 本棚登録日 : 2019年9月8日
みんなの感想をみる