日本人は少なからず仏教徒と言われる。多くは開祖がいてその人の教えの印象が強い。その原点にある人を小説として描いている。これが凄い。もちろん瀬戸内寂聴のブッダ理解であり、仏教理解ではあるけれど、そこに確かに仏を感じるような気がする。寂聴の福音書といったような感じかな。そういう意味では今までになくブッダを近くに感じられるような気がするいい作品だった。巻末の横尾忠則の解説も素晴らしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年12月18日
- 読了日 : 2015年2月24日
- 本棚登録日 : 2017年12月18日
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