定年後時間を持て余し弱気になっていく自分の父の気持ちを理解する手助けになるのではと読んでみた。
女性の作家さんだけど、この年代の男性の心理がリアルに描かれている。
日々の先に目指すものや張り合いのない世界はやはりしんどいものだ。
それを見つけるのはもがき続ける本人自身でしかなく、周りの言葉だけで軽くどうにかできる葛藤ではない。
その前提に立ったうえで、父に私ができることは「終わった人」として遠目から見ることではなく、日々を葛藤して生きている「明日のある人」として見方を変えて応援し見守ることなのかもしれないと感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年11月23日
- 読了日 : 2017年11月23日
- 本棚登録日 : 2017年11月23日
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