「どうせ無理」と思っている君へ 本当の自信の増やしかた

著者 :
  • PHP研究所 (2017年3月17日発売)
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感想 : 52
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この本を読むと、小さな自信が湧いてきます♪
植松 努さん。
北海道でロケットを作って飛ばす町工場の社長さん。社員はたった20人。だけど、宇宙と同じ無重力状態を地上で作り出せる実験施設があり、そんな施設はドイツの研究所とNASAとここにしかないそうです‼︎

とっても優しい言葉で書かれているので、小学生〜10代の子達に向けて書かれた本なのかな?と思いますが、大人が読んでもなるほど!と頷けることがたくさんありました。
特に、子育てしている身からすると子どもたちにとって本当に大切なことは何か?ということに気づかせてくれる一冊だと思いました。

“歩くことをあきらめる赤ちゃんはいない”という言葉に、確かにそうだ‼︎と思いました。でも、だんだんと自信を無くしてしまったり、失敗を恐れたりしてしまうのは何故なのでしょう?
子どもたちには「失敗は成功の素だよ!」と言いながら、自分自身は何も挑戦せず、失敗しないように生きてきたことに気づきました。

今まで子ども中心で家事に追われて気づいたら一日が終わっていて、自分のやりたいことをやる余裕もなく、考えることもなく過ごしていたので、まずはやりたいことを探すことからだなと思いました。

「ほめられプレッシャー」という言葉も、「褒めて伸ばす」ということに囚われすぎて、子どものことを何でもかんでも褒めすぎて褒められることしかやらない子にしてしまっている気がしてきました。大事なのは、"ほめられなくてもいいから、本当に自分の好きなことをすること"本当にその通りだと思います。

一生懸命何かをやっている時も、ちょっと立ち止まって‼︎
“その一生懸命は誰かに言われたからなのか、自分がやりたいからなのか"

“夢とは、大好きなことや、やってみたいこと。
仕事は、人の役に立つこと。”
夢で食べていこうと思わなければ、たいていの夢はわりと簡単に叶います。
→去年からやりたいことリストを年末年始に作って、少しずつ叶えているところなので、これは実感しているところです。

いい学歴とは、運転免許みたいなもので、これまでの時代は重宝されてきたがこれからの時代はそうではない。
ルールを守り、決まり通りにやることはこれからはロボットの仕事となる。大事なのは人と違ってもいいから自分の好きなことを突き詰めること。

小さく試すというのも大切だと気づかされました。スモールステップ。そのために、紙に書き出してみる。不安なこともあれば、紙に書く。

失敗とは、やったことがないことに挑戦したという証‼︎失敗した自分を責めてはいけない。

「できない理由」を並べる大人たち。私自身もそうならないように気をつけなくてはいけないと思いました。ついつい、大人の都合を子どもたちに押し付けがちになってしまうけど、いつもは無理でもできる時は子どもたちのやりたいことにとことん付き合ってあげられる私でいたいと思いました。

一番大切なのは、君の命です。
学校に行けなくなってしまったとしても大丈夫。

○「弱い自分」を見せる勇気
アメリカ人の宇宙研究者と、日本人の宇宙の研究者が、工場に来た話。
やり方を教えずにロケットを作ってもらう。
→日本人:最後まで一言もしゃべらず一人で黙々と作業。
半分以上のロケットが空中でバラバラに!
→アメリカ人:作業開始と同時に立ち上がって歩いて、わからないところを聞いてまわる人、おしゃべりする人など。
ロケットの打上は全部成功!
日本人は「わからない」と言えず一人でなんとかしようとして失敗。
アメリカ人はわからないことはお互い教え合った!
知らないことを「知らない」という。
わからないことを「わからない」という。
‥これは私がなかなかできなかったことだなぁと反省しました。わかったふりをして、一人でやった方がいいと考えることがよくありましたが、最近はみんなでやった方が楽しいし、自分だけでは思いつかなかったアイデアも出てきたりして協力してやることの大切さを身に沁みて感じます。

○植松さんは就職した当時、浮いていたが一人だけとても気にかけてくれる人がいた。明るくて性格が良くて、背が高くてイケメンでスポーツマンの彼。断っても断っても誘ってくるので、とうとう断りきれず、スキーへ一緒に行く事に。そして植松さんが滑り出すと「植松、すごいじゃん」と驚く彼。北海道で生まれ育った植松さんにとっては普通にできることが、彼にはできなかったのです。でも、コツを教えてあげるとすぐに上達しました。そして会社のみんなに「植松はスキーの名人だぞ。」と宣伝してくれて、スキー用品の整備までやるようになって、寮のみんなと仲良くなることができたそうです。何度も何度も諦めずに手を差し出してくれた彼とは、今でも友達ですごく感謝しているという話を読んで、私もウルウルしました。私も誰かにとってそんな存在になれるように努力したいです。

自分の苦しさを話してくれる人がいたら、アドバイスするのではなく、ひたすら聞く!これはこれから先も心がけたいことです。

リーダーシップとは、文字通りリードすることだから、自分が「やるべきだ」と思ったことを誰よりも先にやる人になればいい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年9月28日
読了日 : 2023年9月28日
本棚登録日 : 2023年9月28日

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