読みながら、頭の片隅に藤沢周平氏の『蝉しぐれ』が…(苦笑)
こう、淡々と物語が進んでいくところといい、主人公がまっすぐなところといい、藤沢氏の作風を思わせます。
葉室さんの本は、まだ3冊しか読んでいませんが、主人公の潔白さというか潔さというか、凛とした強さを感じます。
この本でも、主人公達はそれぞれ自分の信念に基づいて行動します。
3年後に切腹することが決まっていながら、心穏やかに過ごす秋谷。監視をするために来たのに、秋谷やその家族の人柄に触れ、何とか秋谷を助けたいと思う庄三郎。 秋谷の息子 郁太郎のため、家族のため、拷問に耐えて死んだ源吉。そしてその源吉のために、家老に直談判に行った郁太郎。
特に 武士の子ではない源吉の道理の通った生き方、寛容な生き方は天晴れだと思いました。そんな友をもった郁太郎は、きっと源吉に恥じない生き方をするでしょう^^
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2013年9月22日
- 読了日 : 2013年7月19日
- 本棚登録日 : 2013年9月22日
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