沈黙の檻

著者 :
  • 中央公論新社 (2010年10月1日発売)
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感想 : 23
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時効になった殺人事件の真相に迫る警察小説。書き下ろし

体調不良により捜査一課の第一線から後退し、暇な所轄でリハビリ中の刑事・氷室が主役。

17年前に起きた殺人事件の共犯者が、週刊誌で犯罪を告白し、主犯格と暴露された運送会社社長・末松は「ノーコメント」を貫くことから、マスコミに騒ぎ立てられ、末松は車での当て逃げ事故により負傷させられる。

警察としては、時効になった事件をほじくり返す気はなく、一応の捜査をしたという体を作るために、氷室が指名される。

しかし末松はもちろん、周囲の人間も末松を擁護し、沈黙を貫くような態度で、刑事魂に火がついた氷室は何とか真相を明らかにしようと上司の指示も無視し、猪突猛進する。

プロットが甘いのか、全然のめり込めなかった涙。
最近の堂場さんの刑事って、くそまじめ、独断専行でストイックすぎる部分が強いのかな。
もっと崩れたキャラでもいいかもと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 堂場瞬一
感想投稿日 : 2018年11月13日
読了日 : 2011年6月26日
本棚登録日 : 2018年11月13日

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