TSUTAYAにずっと面展されてて気になってたんですが、ようやく観れました。
ゾンビ映画としては正直物足りないですが、引きこもりがあるきっかけにより自分の居場所を見つけていく青春映画としてちゃんと面白かったですね。
生きるのがままならない世の中でそれぞれが孤独を抱えて生きている。それでも「ささいなことも楽しむ」余裕を持って前を向いていこう、という希望が持てました。
キャストもいいですね。
まずウディ・ハレルソンがめちゃかっこいい!見た目の強キャラ感もそうですが、狂った世界で正気を保つためにタフなフリをしている感じがすごい良かったですね。
エマ・ストーンのゴスっぽい見た目も新鮮だったし、アビゲイル・ブレスリンの小生意気な感じもハマってました。ゾンビだらけの世界でこんな姉妹に会ったら、そりゃ性格に多少問題があっても尽くすでしょ、という説得力がありましたね。
会話もウィットに富んでいて、観ていて飽きない。ゾンビが出ていなくても十分面白かったですね。
あと88分というタイトさもこの映画の魅力ですよね。問題→葛藤→解決というドラマをテンポよく纏めているし未消化感もない。サクッと見れるところもポイントが高いです。
ただゾンビ映画、アクション映画としてはやはり不満もあって、そもそもゾンビと戦うシーンはあまり多くないんですよね。最初らへんチョロチョロ出てくるゾンビをやっつけるくらいで、ビル・マーレイの家では一体も出てこない。最後のパシフィックシティランドではまぁまぁ出てくるんですが、夜のシーンだからか全体的に暗く見づらい。お化け屋敷で噛まれたみたいなシーンがあったけど、無かったことになってる。というか噛まれたかどうかよくわからない。
ゾンビという題材は物語を転がす起点にすぎないため、それほどゾンビ描写に力を入れていない。こういうところは肩透かしに感じる人も多いと思うので、もったいなく感じました。
ところでWikipediaによると、続編について『脚本は2010年末から2011年前半までに完成予定であるという』と書いてあるんですが、結局どうなっちゃったんでしょうかw
脚本を担当したレット・リースとポール・ワーニックは最近「デッドプール」を手掛けたばかりなんですが、立ち消えになったのかな・・・。
- 感想投稿日 : 2016年7月6日
- 読了日 : 2016年7月6日
- 本棚登録日 : 2016年7月6日
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