プロダクトデザイナー深澤直人のエッセイ。
深澤直人がデザインをしている中で、軸となっている考え方や感覚を、微妙なニュアンスで伝えてくれます。
例えば「美しい」とも「新しい」とも違う「張り」という感覚。若くても年を取っていても、ある特定の人からは「張り」を感じる。
またいちごの種のくぼんでいる感じからおいしそうないちごを見分けられるのも、そこに「張り」があるからだ。
「張り」は内側と外側のバランスの中に生まれるものであって、これをデザインでどう表現するかが課題になっている。
そういうとてもリッチな感覚を翻訳してくれています。
作家ではないのに言葉にセンスを感じる。
クリエイティブな能力には似通うところがあるようです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
デザイン
- 感想投稿日 : 2012年12月14日
- 読了日 : 2012年12月14日
- 本棚登録日 : 2012年12月14日
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