著書の書き方が難解で分かりにくい。気になったところを箇条書きにする。
①あまりにも高過ぎるパフォーマンスは一見スキルがもたらしたものであるかのように見えるが、それは間違っている。良過ぎるパフォーマンスは運である。過剰にマーケットに適合するとそうなる。相場というものは参加者が非常に多いので、確率論的にも数年にわたってアウトパフォームできる人間はあり得る。
会社の出世競争もこの類に似ている。運良く開拓できた、自分の在任期間時に大きい案件が決まったなどがあり、在任期間で上位に行くと次の転勤が良くなる。そこでは、良かった人間同士で争う構図になり、顧客、機会などはどんどんその人間に集まるため、一度外れると戻れない。レバ型ETFを買うイメージ。
②高パフォーマンスに陽が当たるのは生存者バイアスが働いている。下手くそは駆逐されている。
③マーケットは短期に捉えると、見えるのはリターンではなくリスクでありノイズである。そこだけを捉えて一喜一憂をすべきではない。
④どんな人間も合理性のみでは生きていけず、必ずヒューリスティック(経験則)で物事を見てしまう。
過去のマーケットがこうだったから、今後こうなるとか、この出来事は過去起こったことがない、とかいう出来事は意外と頻繁に起きる。
⑤確率と期待値を混同してはいけない。例えば1000回で999回は1ドル儲かるけど、1回は1万ドル損する取引は行うべきだろうか?
期待値は-9.001ドルになり、行うべきではない。計算すればわかるのに、目先の利益に走っていないか?
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- 感想投稿日 : 2023年2月1日
- 読了日 : 2023年2月1日
- 本棚登録日 : 2022年1月7日
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