無常という力: 「方丈記」に学ぶ心の在り方

著者 :
  • 新潮社 (2011年11月25日発売)
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感想 : 12
3

■2012.10 TV
■方丈記
■2013.10 図書館

方丈記と福島の対比、現代語訳、原文の3部構成
個人的には逆の順番の方が良かったかな
最後まで読んで、もう一度最初を読み直した



●メモ
・大火事、竜巻、遷都、飢饉、大地震
・大穴牟遅(オオナムチ)=大穴持→大国主命、大穴とは噴火口
・心の濁りとは執着を持つこと。執着とは自分勝手な都合で今の状態がずっと続くと思い込むこと。無常=すべては移ろっていくと知ること=心の濁りが薄まる。
・何事も「いつまでもある」と思ってはいけないが、つい忘れてしまう、つい執着してしまうのが人間
・「こうじゃないと絶対いけないんだ」という断定的な考え方は、人間が生きていく上で非常に妨げになる。
・風流=「揺らぐ」=毎回新鮮な気持ちで対応しようという姿勢
・心の在り方としての究極の「無常」とは風流のこと
・常見(物ごとはずっと変わらないという思い込み。執着)と断見(こんなものは続かないと決めつける)という両極端の間を、ずっと揺らぎつづけて生きていかなくてはならない。=中道を行く



名著16 鴨長明『方丈記』:100分 de 名著
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/16_hojoki/index.html

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: TV
感想投稿日 : 2012年10月24日
読了日 : 2013年10月28日
本棚登録日 : 2012年4月29日

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