生物が好きで、生物学が好きなわけではない、という日高さんの話。科学もひとつのものの見方にすぎない、科学で正しい世界が見えるわけではない、と解きます。では他の何が必要か。それは知性だと。巻末の、イマジネーションとイリュージョン、幽霊の話は絶品です。イマジネーションがないと幽霊をつくってしまう。短絡的に何かわかったような気になってはいけないという戒めもあるし、観察し、何故と問うことの面白さにもあふれています。
この本は、少年少女に送る、とされているけれど、もちろん大人だって大丈夫。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
4 自然科学
- 感想投稿日 : 2013年6月30日
- 読了日 : 2013年6月30日
- 本棚登録日 : 2013年5月30日
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