主に渋谷陽一氏が論客たちに話を聞いたものをまとめた本です。彼だからこそ平易に引き出せたのかもしれませんが、登場する人のほとんどの話は各所で見聞きしていたので、それほど新鮮ということはなく、せっかくなのでもっと渋谷陽一が喋ったらよかったのに。
そんな中でも、特に田中三彦さん、開沼博さん、小出裕章さんの話は改めて身に沁みました。
発想の錯誤、おかしなことがどこにあるか、ということを、まずは認識しようという狙いがある本です。それに対しては十分役割を果たせるのではないでしょうか。
巻末の内田・高橋対談は、それとはちょっと視点が違うようにも思いますし、時限的な感もありますが、痛快な面白さです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
3 社会科学
- 感想投稿日 : 2012年4月11日
- 読了日 : 2012年4月11日
- 本棚登録日 : 2012年3月28日
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