父さんは人間ドックから帰ってこなかった

著者 :
  • 扶桑社 (2008年4月30日発売)
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読み始めたら いっきに読んでしまいました。
医療ミス 時々 見聞きする 言葉ですが
医者も人間ですので 間違いもおこすでしょう。
でも、そうならないためにも 何人もの人が関わって
チェックして ミスが起きないようにしなくてはならない医療の現場での事件です。

そして おきてはならない事故があった場合
どう対処するかが その人の本性がわかりますよね。

健康な人が 健康を維持する為に行った人間ドック検診によって命が失われました。
医療の裁判って (というか 裁判自体よくわかりませんが) 
こんなにも 時間がかかり、かつ 被害者は弱いものかと知りませんでした。
しかし、90歳程の元外科医の人との出会いによって
裁判には勝ちましたが 大抵はこういう出逢いがないために戦う事すらも できない人が多いと思います。

今回の主人公の方は 
お父さんが亡くなった時に 急変に違和感を感じて
すぐに警察に電話して 司法解剖を希望したので カルテなどもすぐに警察に没収してもらって カルテの改ざんなどにもあわず、
会社を経営していたので 弁護士さんにもすぐ出会え、
偶然 本屋さんで 元外科医の方の本に出会えて
最終的には 勝訴となりましたが、
裁判に勝っても お父さんは帰ってきません。

正義は 勝つと いう内容ですが
悲しいですね。

医療ミスのない 世の中になって欲しいと思います。
そして、万が一事故が起きたら 心から謝罪をしてもらいたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年5月27日
読了日 : 2022年5月27日
本棚登録日 : 2022年5月27日

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