「南京事件」を調査せよ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年12月5日発売)
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感想 : 7
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日本テレビで放映された 
「南京事件 兵士達の遺言」という番組の取材内容の本でした。
テレビを見ていなかったのですが 
すごい内容を切り込んだのですね。

南京事件は 確かにあったとは 思うけど
人数に 開きがありすぎて
多い数字を見ると どうも 嘘っぽく思っていました。
確かに 戦後の こうした発表は
加害者と被害者の言い分が真っ向に分かれますが
今回この本を読んで この多い数字は かなり真実に近いものではないのだろうか?と 思えてきました。

それにしても
戦時下においては 上官の命令は 天皇の命令と同じだ!なんていうような
常識の軍隊の中で 非戦闘員を殺す事について 意見を言える人はいなかったと思う。

ユネスコの 記憶遺産に
南京事件が認められた時は なんで日本だけと 思いましたが
シベリア抑留も 認められています。
喧嘩両成敗じゃないけど 日本も加害者であり 被害者である。

そもそも 
戦争が始まらなければ 
大虐殺なとに つながらなかったのに。。。。

この手の本を読むのは とてもつらいです。
でも 知らないというのは 良くない事だと思います。

当時の事を こうして振り返ってみることは
将来同じ様な事を 繰り返さないようにするために 必要だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年6月16日
読了日 : 2022年6月16日
本棚登録日 : 2022年6月16日

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