おととい読了。「あのころはフリードリヒがいた」の続編。
いくつものシーンが途切れがちに語られ、総体として「ぼく」が体験した時代が浮かび上がる。訳者あとがきには「事実に語らせる」方法によって感傷が極力排除されている、とあるけれど、ノスタルジックとは言わないまでも、振り返って書くからこその色は、そこかしこにあるような気がする。ナチ時代から学ぶことは、「事実」なるものがそうした色に依ってしか成立しえない、ということではないのかしら。
原書もいつか、読んでみたいな。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
外国の本(翻訳)
- 感想投稿日 : 2014年7月28日
- 読了日 : 2014年7月26日
- 本棚登録日 : 2014年7月28日
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