偉大なるM.C. 新装 (世界の青春ノベルズ)

  • 岩波書店 (1980年3月17日発売)
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感想 : 1

きのう読み始めてきょう読了。こちらも岩波の「世界の青春ノベルズ」シリーズ。
うーん。結びの描き方、解決の示し方は嫌いじゃないのだけど、あれ、そういう展開だったっけ?という気がしなくもない。来訪者は去り、いまいる自分からしか出発できない、と悟るというのは、わかる、と思う。でも、それですぐにベンの件の解決がつくとか、ラーヘッタをああいうかたちでからめて描くというのには、違和感があった。弟妹が背景以上にならないまま、M.C.にかかわらないまま終わってしまったのと無縁でないように思う。
ただ、いろいろひっかかりを覚えてしまったのには、訳の問題もけっこうあるかも。とくに会話文のもってまわった感じが読み難かった。「~なあ」の語尾の多用は、原文を生かそうとしたのかしら。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国の本(翻訳)
感想投稿日 : 2012年12月8日
読了日 : 2012年12月8日
本棚登録日 : 2012年12月8日

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